CDJ HYPER CHAIN OIL

2022/12/05
フルセラミック専用オイルの開発をヒントに抵抗軽減と持続力の延長を目指して作られた、全く新しいチェーンオイルです。非常に粘性の低いベースオイルですが、油膜形成力は強靭で、ドライブチェーンに1回塗布すれば500キロ以上は油膜切れの心配無用、汚れもほとんど出ません。異次元の発想から生まれたハイパーチェーンオイルです。
*使用条件によって異なります。
【商品説明】
レース用オイルに匹敵する潤滑性能を有した低粘度オイルでありながらも、同種異種構造の2つの固体潤滑材を使用して潤滑性、耐久性、強油膜性等を長期間維持し、ベースオイルの浸透性、防錆性、水置換性を強化して、非常にスムーズな使用感、ペダリングの軽さ、油膜によるクッション効果を具現化し、過酷な環境下でも使用できる「WS2プラスIF-WS2配合低粘度エステルオイル」です。
主潤滑材料は、二硫化モリブデンより遥かに強固で、潤滑性や耐荷重性が高い「層状構造の二硫化タングステン(WS2)」を採用し、高い潤滑性のまま被潤滑材同士の接触を長期間にわたり防ぎます。
補助潤滑材に、 WS2より粒子が小さく航空宇宙関連機器に使用する潤滑材である分子レベルで何層もの球状構造をした「多層フラーレン構造の二硫化タングステン(IF-WS2)」を採用し、被潤滑材の表面やWS2の隙間に入り込み、IF-WS2が低荷重では球が転がって潤滑し、高荷重では球状の層が滑り剥がれる等して更なる潤滑性能を発揮します。
【使用方法】
*チェーンを綺麗にしてから塗布してください。
*オイルは使用前に必ず良く降ってから塗布してください。
*各リンク(全体)に数滴ずつ塗布したら回転させて馴染ませてください。
*お好みで付属の極細ノズルを装着して使用してください。
*塗布完了後回転させてください。(推奨;3~5分)
*余分な油分は拭き取ってください。
*他社製品と混ぜて使用しないでください。
*第4類第3石油類

*内容量:50ml/¥3,520(税込)
     15ml/¥1,760(税込)

■ご注文方法
1)最寄りのショップ様へご注文ください。
2)ウェブショップよりご注文ください。
CDJ HYPER CHAIN OILの凄さとは?
発売から全国のショップ様で大好評をいただいているCDJハイパーチェーンオイルですが、「結局何が凄いの?」「他社製品とどう違うの?」「中の黒いの何?」というご質問を多くいただきましたので、あらためてご説明いたします!
 
★特徴★
① 抵抗が激減 研究で実証された潤滑効果!
② 汚れにくい 余分なオイルが残留しないから汚れの吸着も少ない!
③ 使いやすい 極低粘度で高速浸透、塗布もカンタン!
④ 耐久性抜群 超強靱な油膜を形成します!
⑤ 耐腐食性も強力 水置換性や防錆効果有り!


国産自転車用チェーンオイル初となる、最先端の潤滑成分【硫化タングステン】を2種混合配合!
チェーンオイルに要求される各種性能を、高い次元で網羅した高性能を実現しました。

 
★解説★
分子レベルサイズの異なる形状をした超高性能な潤滑成分【IF-WS2 / 多層フラーレン二硫化タングステン】【WS2 / 二硫化タングステン】という2種類のタングステンを混合配合。更に【AN/アルキルナフタレン】をはじめとした高性能添加剤によってデメリットを補い、驚異的な潤滑性能と耐久性を両立させた極低粘度超浸透性高性能チェーンオイルです。

 
★混合配合によるメリットと潤滑のメカニズム★
球体形状のIF-WS2(多層フラーレン二硫化タングステン)が被潤滑部の隙間に入り込み、ベアリングの球のように支えて転がす働きをします。また、積層形状のWS2(二硫化タングステン)は潤滑だけでなく、IF-WS2を保持し、また転がる際の土台としても働きます。単体でも潤滑性能も耐圧性も高い双方の成分ですが、混合配合することで相乗効果が生まれ、一つの形状だけの潤滑剤より格段に潤滑性能が向上します。
 
★成分のご紹介★
【タングステン】
密度の高い金属でドイツ語では【ウォルフラム】(元素記号は【W】)、74番目の元素です。熱で溶けにくいため白熱電球のフィラメントとして長く使用されてきた他、非常に硬く(合金の場合)、重く、環境への毒性が低いためルアーなどの釣り具などにも使用されています。
CDJハイパーチェーンオイルの中に入っている黒い粒子は、以下に紹介するこのタングステンと硫黄の化合物です。当オイルのコアとなる超強力な潤滑成分です。なお、オイルには溶け込まないため、オイルの使用時には瓶をよく振って、粒子をしっかりと攪拌させてください。
 
WS2 / 二硫化タングステン】
WS2とは、タングステンと硫黄からなる化合物。積層状(板のようなカタチ)構造。当オイルのメインとなる潤滑成分ツートップの一つで、非腐食性で毒性が低く、熱に強く、圧に強く、堆積物がつきにくいという、冗談めいた高性能が売りの潤滑成分。環境負荷の低さと過酷な使用条件での潤滑性能の高さによって、様々な分野で需要が急増中の、次世代潤滑成分です。

IF-WS2 / 多層フラーレン構造 二硫化タングステン】
フラーレン(※後述)タングステンがタマネギのように多層構造で形成された、極小サイズの球状分子の潤滑成分。当オイルの潤滑成分のメインとなる成分です。前述の【WS2 / 二硫化タングステン】と非常に相性が良く、相助関係で更に性能が上がります。

メタル同士の隙間に入り込みベアリングの球のように「支えて転がす」働きで、他に類を見ないほど圧倒的な耐圧性、極圧性能を誇る。発電所や航空宇宙開発の現場、各種大型重機など、高圧かつ過酷な状況下で使用される壊れると困る重要な部分の潤滑に大活躍しています。

★【IF-WS2】は特許技術で精製できる会社は1社のみ。構造が複雑で生産量も少ない事もあり、非常に高価。そのため超高性能ながら一般流通製品での採用例はまだ少ない。
★【IF-WS2】ボール1つあたりのサイズは、おおよそウイルス程度。非常にサイズが小さいため、隙間が大きい場所では留まりにくいという特徴があるが、当オイルでは後述の【AN】の密着効果に加え、【IF-WS2】は【WS2】に纏わりつくという特性を利用して問題を解決している。
【フラーレン構造】
フラーレン構造とは、五角形と六角形を組み合わせたサッカーボールのような構造を持つ球状分子の事。元は炭素原子が60個集まってできたC60に端を発し研究開発が進められてきた。球状で結合が余らないため安定感が有り、しかも中は空洞なので中に他の要素を入れたり、IF-WS2のように多層構造にしたりと、工夫次第で様々な応用が可能。 ※フラーレンC60の発見者はその功績からノーベル賞を受賞。
AN / アルキルナフタレン】
自動車、航空機、船舶、工業機械などの高性能オイルに使用されている、エステルを上回る性能をもった添加剤の超人的存在です。

① 摩擦低減効果
高負荷下での潤滑性を向上させる効果があります。
② 保持性
オイルの酸化を抑制し、潤滑の持続性を高める効果があり、 また、オイルの酸化劣化を防止するため、部品の腐食を防止する効果もあります。
③ 温度に対する安定性
高温下での安定性が高くオイルの揮発を減らし、揮発しにくいので耐久性が向上します。
④ 密着効果
強力に被潤滑部に密着する効果あり、そのため、ベースオイルの粘度が低くてもIF-WS2とWS2が被潤滑部に強力に密着して強靭な油膜を形成します。

 
★結論★
CDJハイパーチェーンオイルは、厳選された超高性能な潤滑成分を絶妙なミキシングレシオで配合した高次元でバランスの取れた凄いチェーンオイルです。とりあえず一度使ってみてください!高圧対応のウェット系オイルとは思えない動きの軽さ、そして抵抗の低い極低粘度オイルとしては驚異的な持ちの良さなど、驚いていただけると思います!

追記:使用上の注意
・確実に性能を発揮させるために攪拌させる必要があります。塗布前に10〜20回ほど振り、内容物をしっかりと混ぜてからご使用ください。
・チェーンはしっかりと脱脂し、各コマのピンおよびジョイント部分に染み込むよう、附属のノズルを使い各ピンに2滴ずつほど注し、空回しなどで馴染ませてください。
・2回目以降は上塗りOKですが、チェーンが汚れている場合はクリーニングしてから塗布してください。
・他のオイルとの混合使用不可。混ぜると本来の性能が発揮できない可能性があります。
・-10°を下回るような環境下では、一部成分が本来の特性を発揮出来ない可能性があります。
CDJ HYPER CHAIN OILインプレッション
インプレッションライダー;木村皆斗 競輪選手(21歳、119期、A級2班/来期S級2班)
CDJとは高校時代に知り合って、CDJビッグプーリーキット等をサポート。
競輪選手として活躍する現在(これまで通算82勝)も友好な関係からチェーンオイルのテストを依頼。
実際にプロの使用にも耐えられるのか、興味津々。以下コメントです。
【インプレッション】
頂いてからPIST6競輪問わずレースで使いまくっているのですが、オイルめちゃ良いです!
粘度的にはサラサラ寄りでもチェーンからあまり飛び散らずなにより汚れが付着しづらい印象でした。他のオイルに比べてチェーンの硬さをそのまま感じるようなフィーリングでダイレクト感が好きな人にはピッタリだとも思います。あとは個人的なあったら良いな的オプションなのですが、スプレー式があると大変助かります。開催の際に一コマ一コマ油を差すのが億劫な時があるのと、スプレー式であれば霧状のオイルが噴射されるのでコマとプレートの間やプレート同士の間にも満遍なく楽に差すことが出来るかと、、
インプレッションライダー;松尾 遊 氏
・筋肉ブロガー
シクロクロスレースを中心に、ロードレースやグラベルレースにも参戦。
※2022年11月現在、CM1ライダーとして活躍中
「ご縁があり、CDJ様のチェーンオイル(開発品)を使用させて頂きました。そして使用後の率直な感想を以下へ記します。私が使用したシチュエーションや、そもそもチェーンオイルに求めている事も記載するので、本インプレッションを参考にしてもらえると嬉しいです。」
 
【チェーンオイル使用期間】
・1ヶ月
 
【チェーンオイル使用距離】
・1874km
 
【チェーンオイル使用コンディション】
・ローラー台
・ドライ(晴)
・ウェット(雨)
・マッド(泥)
 
【チェーンオイルに求めている事】
・塗布後にチェーンから異音がしない事
・走行中にチェーンが汚れない事
 
【インプレッション】
私がチェーンオイルに求めてる事は、主に以下2点です。フリクションロスやオイルの耐久性については、ライダーの感覚的な部分があると思っている為、実際聴覚①や視覚②で判断可能な点を重要視しています。
①塗布後にチェーンから異音がしない事
②走行中にチェーンが汚れない事
①については、異音が全く無くストレスフリーなライドが可能となりました。インプレッション前は、ワックス系チェーン潤滑剤を使用していました。使用していたワックス系チェーン潤滑剤の場合だと、ダンシングやスプリント、高トルク(6.5 W/kg以降)で登っている際、チェーンより「ギシギシ」という音が鳴っていました。しかしながら本オイルは、同様なシチュエーションで音鳴りはしないです。私個人、異音には敏感に反応するタイプなので、音鳴りから解消されたのは非常に有り難い事です。ストレス無くライドができるという点では、本オイルはメンタル面でも良い作用を発揮してくれているのかなと感じています。同様なシチュエーションで音鳴りがする方が居れば、是非使用してみて下さい。
②チェーンの汚れについて。こちらも比較対象はワックス系チェーン潤滑剤となります。結果だけ見ると、ワックス系チェーン潤滑剤の方が汚れは付きにくいです。ただし、ワックスとオイルはそもそも特性が異なるので、比較対象としては微妙だなとも思っています。ただし、他社のチェーンオイルと比較した場合は、汚れにくいなと実感しています。(舗装路の完全ドライコンディション時であって、CXレースだと他社含めてオイルは汚れます。)汚れが付着し難いという事は、チェーンオイルの性能を保ちやすいと判断しています。つまり、良い状態を長く保てるという事です。また①の異音が発生する確率も少なくなりますし、チェーンリングやスプロケットetc、消耗品へのダメージも少ないはずです。

シチュエーション毎に簡単なインプレッションを記載します。
 
【ローラー環境】
1ヶ月で約720km、週3回は乗りますが、1ヶ月経過してもオイル切れと異音は無し。
オイルが地面に飛び散ってないので、オイルの耐久性は良いと実感。
 
【ドライコンディション】
上記①と②を参照
※前提条件として、1ライド毎(100km)にチェーンオイルの脱脂と再塗布を行っています。
 
【ウェットコンディション】
CXレースで使用。CM1だと40分のレースだが、チェーンオイル切れは無し。
ロードレースよりも路面状況が悪いCX環境化でテストしている為、舗装路だとなお良いと想像しています。
 
【マッドコンディション】
CXレースで使用。ウェットコンディション同様にチェーンオイル切れ&異音は無し。
よって、ハードなコンディションでも同オイルは使用可能と判断しています。
 
【その他】
オイルの粘度は、比較的サラサラです。その為、塗布の際は少量ずつ塗布しないと、地面にオイルが落ちます。個人的にオイル耐久はロード環境だとドライで3時間~5時間、ウェットだと1時間~2時間保てば良いと考えています。(CXレースの場合は、全天候1時間)
ドライ・ウェット共に問題なかったが、ウェット環境下で2時間以上使う場合は、場合によっては再度塗布が必要かもしれないです。
 
【締め括り】
私はレース時間のみオイルの性能が最大限に発揮して欲しいと思っており、同オイルは私が求めている項目にマッチしていて、非常に良いと実感しています。「低摩擦抵抗×異音解消×チェーンの汚れ難さ」を求めるワガママサイクリストには、同オイルはおすすめです!